ラブレターは勇気の証

皆さんはラブレターを書いたことがあるでしょうか。私には未だかつて経験がありません。年に一度、世の中がバックアップしてくれるバレンタインデーという日でさえも愛を告白したことがないのです。だって、全ての行程がドキドキではありませんか!書いている時も渡す時も渡した後も、とてもじゃないけど生きた心地がしないでしょう。でも、今から思うと、若き日に一度ぐらいは勇気を出せば良かったなあと後悔しています。理屈ではなく、本能の赴くまま突き進み、嬉しいとか悲しいとか、単純な感情を味わうのも悪くありません。「駄目かもしれないけど頑張る」。これこそが、人生の中でも大切なステップで、それを乗り越えてこそ人として成長できるというものです。
それをやってこなかったわけですから、大人になった今は、更にややこしいことになっています。未だに自分の気持ちに素直になれないのです。時々、自分自身にさえ嘘をつく時があるほどです。もちろん、このままで良いとは思っていません。ですから、もし今度好きな人が出来たら、あらん限りの勇気を振り絞り、夢のラブレターを渡したいと思っています。別に小説のようなドラマティックな恋愛ではなくても、自分なりの物語があるはずですからね。

This entry was posted in 小説LOVE. Bookmark the permalink.

Comments are closed.