随筆家が教えてくれるおしゃれの心得

おしゃれをすると心持ちかモチベーションが上がるものです。好きな色の洋服を着たり、ネイルをしてみたり、いつもとは違うコーディネートを取り入れてみると平凡な生活が鮮やかになることを実感します。こうした暮らしの栄養補給をするためにも、ファッションに関するエッセイを読むことにしています。エッセイを選ぶ基準は、自分が好きなスタイルを持つ随筆家の作品を選ぶことでしょうか。今をあでやかに生きている人、今から数十年も前に執筆された書籍から学ぶことは多々あります。こうした作品から思うことは、おしゃれの真髄は時代に流されることなくいつまでもこの世界にあり続けているということです。またTPOに合わせたコーディネート、自分を自由にしてくれるスタイルなど今も昔も「服を楽しむこと」は変わらないということを教えてくれます。そしておしゃれの真髄を持っている人は、暮らすことを真剣に楽しもうとする心意気が備わっていることも気付かせてくれるのです。ただ着飾ることだけが美しいのではなく、自分がどうありたいかを分かった上で楽しむファッションは個々の個性をひと際引き立ててくれるものです。そこにはいつしか年齢と供に培ってきた美的センスがあることを知るようになります。「年を重ねるからこそ見えてくるものがあることを」を教えてくれるこうした作品はよきテキストとして大切にしたいものです。

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